卒業研究紹介

研究テーマ

LDDoS攻撃下におけるTCP/QUICの輻輳制御特性の分析および改良手法の提案

概要

LDDoS攻撃は、短時間のバースト通信を周期的に送ることで、目立ちにくい一方で通信品質を大きく落とす攻撃です。

本研究では事前検証として、TCP と QUIC がこの攻撃を受けたときにどう影響するかを、複数の輻輳制御アルゴリズムごとに比較・分析しました。その結果、TCP か QUIC かという違い以上に、どの輻輳制御アルゴリズムを使うかが性能に大きく影響することを示しました。さらにその知見をもとに、攻撃下でも比較的耐性が高かった BBR に着目し、通信を安定化させる改良を提案・評価しました。

DDoS
DDoS攻撃のイメージ
LDDoS
LDDoS攻撃のイメージ

取り組んだこと

提案手法のポイント

結果

TCP と QUIC の差そのものは大きくない一方、輻輳制御アルゴリズムの違いで性能差が大きく生じることが分かった。NewReno / CUBIC(パケットロスベース)は攻撃下で大きく性能低下し、BBR(転送遅延ベース)は比較的高い耐性を示した。

提案手法では、既存 BBR と比べて約 40% のスループット向上を確認しつつ、公平性も維持できた。

スループット推移(一例)

スループット推移(一例)

各条件における平均スループット

各条件における平均スループット

この研究で発揮した力

使用技術・キーワード

  • ns-3
  • quiche
  • quic-network-simulator
  • Docker
  • トランスポートプロトコル
  • TCP
  • QUIC
  • 輻輳制御
  • NewReno
  • CUBIC
  • BBR
  • セキュリティ